民主主義と言論の自由を暴力で踏みにじってはならない
昨日は、歴史に残るショッキングな事件が起きてしまいました。
安倍晋三元首相が奈良での演説中に銃撃を受けました。その後、数時間心肺停止状態が続いていましたが、夕方死亡が発表されました。
まずは、安倍氏に対し、哀悼の意を表します。
今回の事件は、選挙演説の最中、しかも選挙戦最終盤という最悪のタイミングであり、民主主義を根底から揺るがしかねない凶行と言わざるを得ません。
与野党各党とも、この事件による衝撃は大きかったと思います。中には選挙前のイベントをとりやめるところも出てきているようです。
なお、私は昨日仕事のあとに、日本共産党の山添拓候補の演説を聴きに、中野と新宿に行きました。演説そのものは予定通り開催され、多くの聴衆が山添氏の訴えに耳を傾けていました。
民主主義を暴力で潰すな
自分が中野に着いた時点で既に安倍氏の死去が発表されたあとでしたので、山添氏の演説も、まずは安倍氏に対する哀悼の意を表するところから始まり、その上で、言論には言論を持って対抗しなければならないこと、民主主義は暴力に屈してはならないことなどを述べられていました。
自分は山添氏の演説で初めて知ったのですが、今年は日本共産党結党百周年とのことです。この長い歴史の中で、共産党は反戦平和を命がけで訴え続けてきました。だからこそ、今回の安倍氏銃撃事件を踏まえた上での、民主主義を守り抜こうという訴えには、説得力があります。
自分を含め多くの人が危惧していることですが、今回の事件が体制側に利用され、規制強化や人権の制限、果ては憲法改悪に向かってしまわないかどうか、非常に心配であります。
こういうときだからこそ、選挙活動は通常通りおこなうべきだと思いますし、民主主義を守り抜くための活動を止めてはならないと思います。
私は、明日の投票日、投票用紙の1枚目には「山添拓」と書きます。
しかし今回の事件、まだまだ謎が多い
それにしても、今回の事件、犯人の動機やそこに至る経緯がまだ見えてきません。
当初、「特定の宗教団体幹部を狙った」などと報じられていましたが、その後「安倍氏を狙った」となりました。しかし、動機がまだわかりません。これについては今後の捜査で追々見えてくることなのでしょうが。
そして、その割に用意周到だったこと、しかも銃は安価に自作されたものという話もあり、再発防止に向けた策を講じることが出来るのかという別の不安もあります。
ただ、そうであっても、なし崩しに人権制限や規制強化に向かう動きを許してはなりません。本件の犠牲者である安倍氏が首相だった頃からの一連の自民党政権の政策を見ていると、どさくさに紛れて人権制限をやりかねないという不安を払拭することなど到底出来ません。
今回の事件で、安倍氏は背中側から2発撃たれています。今後、選挙演説の時などに、登壇者が防弾チョッキを着なければならなくなることになってしまうのでしょうか?
事件の全容解明が待たれます。
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