秋葉原に住むIT技術者の単なる雑記帳

【立憲民主党代表選挙2024】やはり私は枝野幸男氏を支持します。

立憲民主党

 昨日・9月7日(土)、立憲民主党代表選挙が告示されました。

 23日(月・休)の投開票に向けて、今後、党や各種情報源から情報が出てくると思います。

 このために党員になったと言っても過言でない私としては、その内容をチェックし、十分に吟味した上で、23日の投開票に向けて備えたいと思います。

 と言いつつも、今回立候補した4名の顔ぶれやこれまでの経緯からして、自分はよほどのことがない限りは、初志貫徹で枝野幸男氏に投票することになると思います。

 意外なことに、日本経済新聞がこの代表選挙の特集を組んでいますので、見てみたいと思います。


立候補者は4名

 今回は4名の方が立候補しました。

 届け出順に、野田佳彦、枝野幸男、泉健太、吉田晴美の4氏です。

 野田佳彦氏は民主党政権時代最後の首相だったのですが、当時の彼の政権運用や方針には全く賛同できず、私には彼を推すことは不可能です。

 現代表の泉健太氏も同様。右にウイングを広げる方針により従来からの立憲民主党支持者の大半を失うことになったことは致命的な汚点です。

 というわけで、自分が支持するとすれば立憲民主党創設者の枝野幸男氏か、1期生ながら将来有望と思われる吉田晴美氏の2択となるのですが、やはりこれまでの実績を考えると私は枝野氏を推すことになると思います。吉田氏はまだ1期生なのでベテランがブレインにつく必要があるのですが、正直、推薦人を見ると不安要素しかありません。

各候補者の推薦人名簿

野田佳彦元首相の推薦人名簿(20人)は次の通り。(敬称略) 【衆院】青柳陽一郎、青山大人、伊藤俊輔、鎌田さゆり、菊田真紀子、源馬謙太郎、神津健、佐藤公治、重徳和彦、堤かなめ、寺田学、中島克仁、中谷一馬、野間健、伴野豊、太栄志、本庄知史、森田俊和、笠浩史 【参院】青木愛 枝野幸男前代表の推薦人名簿(20人)は次の通り。(敬称略) 【衆院】石川香織、大河原雅子、大築紅葉、神谷裕、近藤昭一、下条みつ、山岸一生、柚木道義、吉川元、渡辺創 【参院】石川大我、打越さく良、勝部賢志、岸真紀子、熊谷裕人、古賀千景、高木真理、田島麻衣子、福山哲郎、森屋隆 泉健太代表の推薦人名簿(20人)は次の通り。(敬称略) 【衆院】大島敦、大西健介、小熊慎司、川内博史、城井崇、道下大樹、緑川貴士、森山浩行、吉田統彦、米山隆一、渡辺周 【参院】石橋通宏、鬼木誠、古賀之士、柴慎一、杉尾秀哉、田名部匡代、徳永エリ、村田享子、森本真治 吉田晴美衆院議員の推薦人名簿(21人)は次の通り。(敬称略) 【衆院】中川正春、阿部知子、荒井優、江田憲司、岡本章子、奥野総一郎、落合貴之、菅直人、玄葉光一郎、酒井菜摘、桜井周、鈴木庸介、谷田川元、山崎誠、山田勝彦、早稲田夕季 【参院】石垣のり子、奥村政佳、川田龍平、小西洋之、塩村文夏

 どの候補者の推薦人にも、政治家として信用できる人物とそうでない人物が含まれています。ただ、この中を見てもやはり枝野陣営が最も信用できるのではないかと、個人的には思っています。

 なお、これについて、分散型SNS「Mastodon」のタイムライン上で、各陣営の推薦人について考察を入れているスレッドがあります。ここでは敢えてその中身にまでは踏み込みませんが、ご興味のある方、特に今回の代表選挙の投票権を有する方は、目を通したほうがよいと思います。

各候補者の所信表明

 まず、日経では日本記者クラブ討論会の発言要旨について掲載されています。

 また、毎日新聞でも各候補者の所信表明を、それぞれ独立した記事として掲載しています。

 冒頭で自分が絶対に推せないと述べた2氏を含め、どの候補者もそれぞれ目指すところは違うものの、言っていることそのものは悪くないとは思います。思うのですが……。

冒頭発言から

 野田氏。

経験を生かして政権交代の先頭に立つ。

 いや、首相時代のあんたのしてきたことを考えるとなおさらあんたを推せないんだがな。民主党政権を終わらせて安倍政権の8年間の悪夢を導いた張本人です。信用しろというほうが無理です。

 枝野氏。

人間中心の経済を掲げている。

 枝野ビジョンだけは事前にチェックしていたのだが、それぐらい具体的なことを挙げてくれるとこちらとしても安心できる。個々人をないがしろにしない政治を期待したい。

 泉氏。

政権前夜と言われるところまで党を再生でき、代表を3年間務めた意味があった。

 とてもではないが、推薦人選びに難航した人の言う台詞とは思えない。それに泉氏が代表になってから立憲民主党の支持率は下がる一方だったのだが、それに対する反省とかはないのか?

 吉田氏。

教育で子どもたちに自由な環境をつくる。

 冒頭で教育やこどもたちについて言及したのは吉田氏のみ。国民生活の底上げにも期待したい。

 ひどく個人的に言えば、枝野氏か吉田氏のどちらかが代表になって、どちらが代表でも枝野氏と吉田氏が両輪で党の舵を取ってくれれば、立憲民主党はもっとよい党になるのではと期待できる。

野党連携から

 日経の記事に掲載されている内容を読む感じでは、野田氏が最もまともなことを言っているように思えるのだが、ただ、

穏健な保守層に支持を拡大した時に初めて政権交代のチャンスがある。

と言っている時点でやっぱりダメ。その穏健な保守層とやらにリーチしようとして失敗して支持率を落としたのが泉体制の立憲民主党なのだから。

 その泉氏も、日本共産党完全否定という時点で論外。

 吉田氏の発言内容もふわっとしていてどうとでも解釈できてしまう。そもそも、他の野党は数あわせのための存在ではない。

 枝野氏も共産党との包括的な連携が難しいと言っている点について首をかしげてしまうが、完全否定でないだけまだマシ。この点については(枝野氏に限らずほかの候補者もだが)もう少し考え直してほしいところ。

政治改革から

 これについては割とどの候補者もまっとうなことを述べているような気がする。誰が代表になっても、ここで4人の候補者が述べているプランを全部実行してほしい。

 特に、吉田氏の発言は文字数こそ一番少ないものの、吉田氏の述べている領収書の全面公開と収支の監査は絶対に必要。国民には確定申告で一円単位の申告を要求しているのだから、公僕に過ぎないはずの国会議員にそれが適用されていない状況が続いているのはどう考えてもおかしい。

原発政策から

 残念ながらこのあたりは枝野氏の主張は吉田氏や野田氏と比べて弱い。もちろん再稼働を認めると言ってしまっている泉氏は論外。

 「原発がない社会」をどう目指して行くのかについてのビジョンが欲しい。その点では野田氏の主張が最も立憲民主党としてあるべき姿だろう。

消費税から

 枝野氏が消費税廃止に消極的であることは彼が代表だった時代から続いていることだが、現実的には枝野氏の主張が最も適切かも。意外なことにこれについては泉氏も枝野氏に近い考えのようだ。所得に応じて税を戻すというやり方は悪くないと思う。

 枝野氏については、昨年10月より始まった稀代の悪税制であるインボイス(適格請求書)制度についても言及している。正直、まずこれの廃止から検討してほしい。

結論

 やはり個人的には、枝野幸男氏を支持したいと思いますし、枝野氏が代表になった場合は吉田晴美氏を執行部に起用してほしいと思います。もちろん吉田氏が代表になった場合も枝野氏を執行部に起用してほしい。

 その枝野氏にしても、残念ながら個人的にも全面的に諸手を挙げて賛成というわけにはゆきませんが(特に原発政策)、他候補者や支持者の意見、世論などをくみ取って練り上げていってほしいところです。

 野田氏は首相時代の、泉氏は立憲民主党代表としての、それぞれの「実績」を考えると、どう頑張っても私には彼等を推すことは不可能です。

 立憲民主党の党員、協力党員諸氏には、今回の代表選挙が今後の国政を大きく左右するということを念頭に置いた上で、真剣に投票先を考えた上で投票してほしいです。

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