Mastodon参加開始8周年
分散型SNSプラットフォームの中でももっともメジャーなものの一つに、「Mastodon」があります。
日本でも2017年4月よりMastodonブームが始まり、私も2017年4月15日よりMastodonの世界に入りました。紆余曲折ありましたが、今ではすっかりMastodonに定着しております。
なお、分散型SNSプラットフォームは「Mastodon」以外にもいくつもあり、同じプロトコルを採用しているプラットフォーム同士であれば緩く連合することができます。その連合の世界は「Fediverse」と呼ばれます。
Mastodonをはじめとする「Fediverse」のブーム開始後、既存のSNSで何か問題が起こるたびにユーザの流入が起きていましたが、Fediverseの敷居は既存のSNSよりも高いようで、残念ながらせっかく使い始めても定着する人はあまり多くありません。
とりわけ、一昨年あたりから新興SNSが相次いで誕生すると、既存のSNSから逃げ出した人々はそちらのほうに移住する傾向が強まっているように思われます。
かくいう私も、かつてのTwitterとよく似たサービスである「Bluesky」にアカウントを作り、そちらでの発言も多くなっております。
とはいえ、自分にとって、2017年春以降のインターネット上におけるベースキャンプはあくまで「Mastodon」で設置した自分用のサーバです。先述のFediverseの連合という仕組みによって、自分用のサーバからFediverse上の他のコミュニティと連合することが可能になっておりますが、自分が8年前に初めてその仕組みに触れたときは画期的だと思いました。まさに、インターネット上の小宇宙です。
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Mastodonへの参加を始めてから現在に至るまで
自分が「Mastodon」の世界に入り込んでからの経緯については、一昨年および昨年の同日の投稿にて述べております。
その後大きく変わった点としては、昨年9月にいわゆるお一人様サーバ(2代目)の更新に失敗してしまい、そちらを閉じて同年10月より現行の3代目お一人様サーバを立ち上げる羽目になったことを挙げられます。
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とはいえ、ここ数年、Mastodon、というよりFediverseに対する自分の姿勢はあまり大きく変わっていません。先述のように私は「Bluesky」にも一昨年からアカウントを持っていますが、あくまでメインはMastodonです。
また、自分が大規模サーバに向かないという点も、昨年から変わっていません。
今後Fediverseはどこへゆくのか
昨年、自分はこんな予想をしておりました。
今後のFediverse、どうも、大規模サーバと小規模サーバに2極化してゆくような気がしてなりません。特に根拠は無いのですが、中堅規模でなおかつ雰囲気がよいところというのは、運営者側の負担が大きく、資金が潤沢でありなおかつ運営者のモチベーションが常に高い状態でないと難しいのではと思います。
現時点ではまだ2極化には至っていないと思いますが、むしろ、昨年から断続的に発生している大規模スパム問題の影響で、小規模サーバの勢いがしぼんでいるように思えます。
しかし、現在のFediverse、少なくともMastodon日本語圏では、ユーザ数がそこそこいてしかも内輪受けに走るわけでもなく自由闊達な中堅規模のコミュニティもないように思えます。Mastodon日本語圏黎明期にはそういうところもいくつかあったのですけどね。
どういうわけか、日本人が群れると内輪受けと村社会化に走ってしまうのは、現実世界のみならずネット上でも変わりないようです。自分はそれがいやで、一部のコミュニティからアカウントを引っ込めたくらいですし。また、自分が「あえて大手インスタンスをドメインブロックするコミュニティ」というコンセプトで「まいった~」を運営している理由のひとつに間違いなくこの問題があります。
このまま特定少数の大手コミュニティに人が集中してしまうと、せっかくのFediverseの持ち味が薄れてしまいます。理想としてはすべてのユーザが自前のサーバを持つことでしょうけど、そのようなことは不可能です。ですので、中小規模のサーバがもっと増えて多様性を実現できれば、と思うのですが、それが口で言うほど易しいことでないのは、自分自身もわかっているつもりです。
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