To all my followers on Twitter : Welcome to the World of Fediverse. (2)
先日、大手SNS「Twitter」が資産家のイーロン・マスク氏に買収されることを受けて、私はこのブログに下記の記事を投稿しました。
この中でも述べており、また、過去にも何度か述べておりますが、
言論の自由と民主主義を確保したい人はこの指とまれ
という状況です。
と言いますのも、イーロン・マスク氏による今後のTwitterの運営方針がまだ見えて折らず、しかも言論の自由や民主主義の観点から、Twitterが現状よりも悪化する可能性を払拭できないためです。
Twitterは実名制に向かうのか?
今後のTwitterの体制に対する懸念点を述べた記事を、自分も今朝目にしました。
あくまで予想であり実際にマスク氏が打ち出す方針と異なる可能性もあるものの、可能性としては充分ありうると思っており、今後もTwitterのアカウントを使い続ける気が少しでもある人は目を通しておくべき内容です。
特に個人的に恐れているのはこちら。
Facebookなどのプラットフォームが「実名登録」の方針を強化している一方で、これまでのTwitterは仮名や匿名での利用に寛容だった。しかし、この姿勢もマスクのもとで変更される可能性がある。
これまで匿名利用が可能であったTwitterは、特に日本語圏においては、何らかの事情により本名を明かしたくない人にとっては極めて有用な言論プラットフォームでした。
もちろんこれは悪用も可能で、自分も何度も匿名かつ私に悪意のある者による嫌がらせの実害を受けて参りました。しかし、それを考慮してもなお、匿名利用のメリットは大きなものです。
今後その方針が改められてしまうと、記事中でも触れられているような深刻な問題に発展する恐れがあります。
「ネット空間の極端な一元化や民営化が進むと、従来のメディアにアクセスできない人ほど深刻な被害を受けます」と、Fight for the Futureのグリアーは語る。「人権活動家や中小企業の経営者、独立系ミュージシャン、社会から取り残されたコミュニティに属する人々にとって、プラットフォームを奪われること、あるいは事前通告なしにアルゴリズムが変わることは、意見を発信し、生活し、生き延びる能力に大きな影響を与える可能性があります」
まさにこれ、現在日本で市民活動をしている人の言論の自由を根こそぎ奪いかねない状況です。
これはあくまで予想であって決定事項ではないものの、今後のTwitter上場廃止の方針なども併せて考えると、このような流れになる可能性は極めて高いと思います。
自分は以前より、次のように述べております。
過去にも何度か申し上げていることではありますが、Twitterで苦労しているリベラル論客諸氏におかれましては、是非、Twitterのアカウントは残した上で(ここ重要)、分散型SNS(Fediverse)の世界にお越しください。
WIRED.jpの記事では分散型SNSについては言及されていませんが、リベラル論客に限らず言論の自由を確保したい人は、自由でオープンなプラットフォームを利用すべきなのです。
5年前に日本でもMastodonブームが始まったことによって、日本でも分散型SNSの文化が根付きました。残念ながらまだまだ一般化しているとは言いがたい状況ですが、この分野は今後も広がって行くことこそあれ、消滅することは、それこそインターネットそのものをなくさない限りはあり得ないでしょう。
Twitterに限ったことではありませんが、大きな変化が起こる前兆があり、それが実際に起こってしまってからでは既に手遅れとなることが多いです。その前に、自分たちの横の繋がりが断ちきられることのないよう、準備しておきましょう。
ではどうやってFediverseに参加すれば良い?
今朝、いいタイミングで下記のページが自分の視界に入ってきました。
- 参考ページ
これだけではあまりわかりやすいとは言えませんが、一般的にこれからFediverseの世界に飛び込む人が押さえておくべきことについて触れられています。
なお、「Fediverse = Mastodon」ではありません。MastodonはあくまでTwitterの代替となり得るプラットフォームの一つに過ぎず、同じようなプラットフォームはMastodon以外にもいくつかあります。それについては、「フェディバース・プロジェクトとは何ですか?」の末尾で触れられています。
「Twitterの代替を探している」という前提で話をするならば、おそらく次のように行動するのがよろしいかと思います。
- 知り合いに既にFediverseに参加している人がいる場合(コミュニティ管理者がいるならベスト)
- 知り合いと同じコミュニティに参加してみる。不明点があればその知り合いに訊いてみる。
- Fediverseに参加している知り合いがいない場合
- とりあえず、Mastodonの旗艦サーバである「mastodon.social」もしくは「mastodon.online」に登録してみる(ただしいずれも日本語がメインではないのでその点には注意)。
何らかのコミュニティにアカウントを登録したあと、「連合タイムライン」を眺めてみて、興味のありそうなユーザを見つけたら、フォローしてみましょう。あるいは、ご自分が興味を持っている何らかのテーマを扱ったコミュニティが目に入ったならば、そこにもユーザ登録してみましょう。
ちなみに、私は自分自身が運営するサーバを含め、Fediverse内の複数のサーバにユーザ登録しておりますが、その中でもメイン・アカウントとなるのは「 @Telmina@one.telmina.com 」です。Twitterで私と繋がっていた皆様、もしFediverse(特にMastodon)にお越しになった際には、是非こちらへのフォローをお願い致します。
なお、これはひどく個人的な意見ではありますが、具体的な名称は伏せますが(複数あります)、日本語圏のいわゆる大手鯖をあなたがFediverseにおける最初の活動拠点として選ぶことについては、はっきり言っておすすめできません。具体的には「日本語がメインで、特定のテーマについて設定されておらず、なおかつユーザ数が5千を超えているコミュニティ」です。実際に、過去にTwitterで何か起きたときに移住と称して大量のユーザがその手のサーバに登録することが何度かありましたが、その大半は定着することなくTwitterに「帰って」ゆきました。特定のコミュニティだけ見てそれがFediverseのすべてと思われてTwitterの方がいいと判断されてしまうことは、それを判断した当人にとっても不幸だと思います。
なお、先日申し上げていることですが、私のTwitterアカウントをフォローしていただいている皆様には、こちらもご検討いただければと思います。
過去にテルミナ™️とTwitterで繋がっていて分散型SNSでも繋がりたいけど参加すべきコミュニティがわからないという方が一定数以上いらっしゃるようであれば、ノンジャンルの雑談コミュニティを立ち上げることもやぶさかではありません。その手のコミュニティが欲しいという方、ぜひお声がけをお願いします。
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