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球体を布で包む

小さなクリスマスツリーが、一年間ずっとテレビ台に置いてある。
冬になれば声をかけるだけでいいのだから、しまう必要もない。
ぼんやりしていると、ふとそのツリーに焦点が合って、位置としても悪くない。

今日も外からの訪問はなく、自分とだけ向き合っている。
憂鬱でも嬉しくもない日。
こういう日が一番、行動に移せない。
体を動かすのは結局マイナスの感情で、まったりしている日はそれはそれでいいのだが、寝る前になるとなんでも無かったと気づく。

富士山の頂上に、小さな球体があって、そこだけ土がかぶっていない。
登ったことがないから、そんな事を言っていい。
その球体の中では雪が降っていて、外側をぐるりと一周して満足し、下山する。
人の力では割れない球体だ。
最終的に球体は布で包まれて、それはきっと誰宛でもない。

知りたいことは、きっと誰かが研究して書き残しているのだろう。
けれど、それを読む気にはあまりなれない。
そんなことを考えながら何もせずにいたら、工事の音がなくても、そもそも外の音が聞こえていなかったことに気づいた。

ガムテープで作ったボールを投げて遊んでいたことがある。
大人になってからも作っただろうか。
きっと自分のことだから、引っ越しのときに作って、ゴミ箱に向かって15分ほど投げていただろう。
それとは反転して、理想の髪型と服装と声がある。
きっと死ぬまで納得しない。

サラダを食べたあとに野菜ジュースを飲み、さらにみかんも食べた。
食べるならみかん。
転がっていて嬉しいのは苺。

頭の中の自分は、高いところから飛び降りてもダメージを受けない。
長年続いている夢のような感覚だ。
少し行動したと思ったら、気づけばまた閉じ込められている。

明日は美味しいピザを食べる。その予定に少し救われた。
明日もきっと、みんな何かをしているのだろう。