高度経済成長ロマンあふれる柳瀬川駅(埼玉県志木市)
川越に住まうようになって6年、ここから毎日のように東武東上線に乗って都内との往復をしている。
目の前を流れる車窓から見える景色、一度だけ鉄橋で渡る川が柳瀬川。
これまで一度も降りたことがなかった柳瀬川駅西口に降りてみた。
目的は麺や まつ本というラーメン屋さんの「柳瀬川ブラック」。
麺や まつ本の柳瀬川ブラック麺と具材の味が引き立つスープ、大好きなブラックペッパーが最初から効いてて最高だった。
このお店が気になっていたのは、時折開催されている「柳瀬川ブロックパーティ」のせいもある。
いつか子供と来てみたい。
スープを最後まで飲み干して店外に出ると周りは閑散としていた。
このお店のあるぺあもーるという商店街は20時すぎるとほとんど閉めてしまう。
ぺあも〜るに22時までやっているという喫茶店があるらしいけれど見つけられなかった。
ぺあもーるのドン突きまで行くとニョキニョキとそびえる志木ニュータウンが見えた。
案内図を見てみるとニュータウンのなかに小学校ふたつと中学校ひとつが並んでいる。
Wikipediaによると鹿島建設が初めて手がけた大規模開発だったそうで、高度経済成長期を経て我が国が世界の最先進国を謳歌しはじめた80年代に作られた街だそうで、柳瀬川駅もこのために作られたとのこと。
それから30年を経たいまは高齢化が進み、静かな街になっているらしい。
この街がいちばん元気だったころはきっとこどもたちであふれていたんだろう。
駅前の交番もなんかかわいい。
柳瀬川駅西口は希望に満ちあふれた昭和の面影があった。
哀愁漂う風情、機能がすべてがコンパクトにまとまっている。
線路をくぐって東口に出た。
柳瀬川の夜桜人がひしめき合う目黒川より静かに愛でられる柳瀬川の桜の方がいい。