What's this
インターネット黎明期からにWeb上に文字を書き連ねることが好きでした。
1990年代後半、テキストサイト時代にCGI掲示板をCMSに改造して、ケータイサイトのブックマークからテキスト投稿していました。
その後Blogというビッグウェーブがきて2003年にTypePadを使うようになりました。
日本国内でもブログサービスが興るようになり2004年にエキサイトに入社し長年「エキサイトブログ」のWebプロデューサー(いまで言うところのPdM)を担当してきました。
Web2.0と呼ばれたこの時代、すべての人がテキストをケータイで発信し、つながり、あらゆるトランザクションが発生する未来を信じて2006年に「エキサイトネームカード」というパーソナルハブとなるサービスを起ち上げました。
その翌年Twitterがスタート、あわてて「エキサイトつぶろぐ」というMicro Blogサービスを二ヶ月で起ち上げました。
この頃からグローバルサービスが日本に押し寄せるようになりました。
残念ながら「エキサイトネームカード」「エキサイトつぶろぐ」ともにクローズしこの墓碑銘に名を刻むものとなりました。
熱意を持ってCGMに取り組んできたのと同時に、グローバルサービスを喜んで我先に使ってきたのも事実です。
調査の名のもとにいつの間にかエンドユーザとしてはグローバルサービスに取り込まれてしまいました。
特にTwitterは日本語が使える以前の2007年3月から使いはじめました。
まるで息を吐くようにテキストをばらまくことができるのは私の欲望に忠実に答えてくれるサービスでした。
当時はスマホではなくケータイでしたが、3G回線もきていなかったカンボジアを旅しているときはSMSから投稿できたのが便利でした。
このユーザ体験は前述のCGI改造CMSと同じようにも感じました。
インターネットは旧知の友だちとのつながり、新しい友だちの発見、リアルタイムに最新情報の取得、そしてなにより無限に存在する読むべきテキストに無料でアクセスできることが魅力でした。
スマホの時代になり、この世のほとんどの人とインターネットでつながれるようになりました。
ただそれはよろこばしいことだけでもありませんでした。
不要な情報、読むべきでないテキストがどんどん手元に届くようになりました。
スマホゾンビと言われるように、眼を通じて入力する大量の情報に追われるようになったけれど、おそらくその80%は不要な情報でした。
Twitterは人を信じてフォローしますが、その人の発する情報の大部分は不要な情報です。
これらは私自身がゴミを撒き散らしていることでもあります。
私のばらまくテキストはほとんどの人にとって不要なゴミでしかありません。
それに気づくまで時間をかけてしまいました。
このwrite.asは海外のCGMサービスです。
ブログのような従来のCGMと違うのは、テキストを書きたい人の欲望のみを満たすサービスだということです。
誰かに読んでもらうためのSEOとかイイネとかつながる仕組みは一切ありません。
そしてGoogle Analyticsにも対応しておらず、いつ何人なにを読みにきてくれたか、最低限の情報しか取得できません。
広告なんて掲載できません。
それでいいんです。
ここは私がただダラダラとテキストを書きたいだけの場所であり、それを実現しているのがこのwrite.asというサービスです。
これまで公私ともにCGMにたずさわってきましたが、私的にはこれとSNSとの組み合わせがいまんとこベストだと思っています。
なにかのきっかけで誰かになにかを伝えたいときもここに書くと思います。
誰かに伝える必要性のないテキストが大部分だと思います。
そんな私のこの駄文を読みたいという酔狂な人が万が一いらっしゃったら、ぜひ記事の最下部からメールアドレスを送信してください。
私の駄文テキストをもれなくメールで受け取れ、メールアプリのなかで読めます。
感想とかなにか伝えたいことがあれば、いつかお会いしたときにでも教えてください。
2023年10月25日
吉崎陽介 as Yoz